arata ASP-R7
arata ASP-R7
軽量さと-30°C環境に対応するR値を高次元に両立
日本の山岳シーンにベストマッチな
オールシーズンエアマット ASP-R7 Series
-30°C対応・厚さ10cm・マミー型477g・長方形型584g
過酷な厳冬期にも対応するオールシーズンエアマット
ASP-R7は日本のメジャーな山岳シーンに焦点を定め、 厳冬期の北アルプスの山頂付近での使用にも対応するオールシーズンエアマットとして開発を始めました。
様々な長さや幅のエアマットが市販されていますが、我々は2つの形状をラインナップしました。
余裕のある長方形タイプの「Regular」と人間の体に合わせ不要な部分を落とし軽量に仕上げた「Mummy」の2タイプ、挑戦や山行スタイルに適した製品を選ぶことが出来ます。
どちらも高性能かつ快適な寝心地を実現した自信作です。
重量に関してもRegularは約584g、Mummyに至っては約477gを実現しています。
厳冬期の標高3000m級での使用を想定した高性能なエアマットシリーズ、それがarata ASP-R7シリーズです。
Technical Note
ASP-R7に込めたこだわりをご紹介します
厳冬期3000m級での使用を想定したスペック
エアマットの需要が特に高まるのが冬季。
厳冬期の北アルプスの山頂付近ではしばしば最低気温は-25°Cに到達するため、 開発時の目標となるR値はある程度のバッファを設けて-30°Cに対応するR6.5に設定しました。
エアマットの構造には、「断熱材が封入されているもの」「対流を抑制するために層構造を形成しているもの」「それらを組み合わせたもの」等、実に様々な種類があります。
ASP-R7では収納サイズや重量、さらにコストのバランスを考慮した結果、TPUフィルムと熱線反射PETフィルムを組み合わせた多層構造を採用しました。
この構造はマットを厚くするほど内部の空気量が増えてR値が増加するメリットがありますが、厚さに比例して表面の凹凸が大きくなることで寝心地が悪化したり、材料が増えることで重量が増すデメリットもあります。
溶着ピッチ、溶着パターン、内部の構成部材の厚さの微調整を強度試験を繰り返しながら行い、arataとしてのベストバランスを見つけました。
足下を極端に絞らないMummy型を採用
一口にMummy型と言っても様々な形状がありますが、ASP-R7 Mummyで特にこだわったのは「足下」の形状でした。
足下の形状を絞り込んでしまえばその分、材料の使用量が減るので大幅な軽量化が可能となります。 しかしながら、そのような形状は足がマットから落ちないように気を遣わなければならないし、足が落ちなくても寝袋がつっぱるとその部分のロフトが落ちて保温性が失われます。
たとえ軽量で携行性に優れた製品でも就寝時に快適に使用できなければ持ち出す意味がありません。
ASP-R7 Mummyは過度に重量スペックを追わず、快適性についても考慮しながら足の置き場を確保した形状に仕上げました。
従来の長方形形状に囚われず導き出した最適解、「幅56cm」のユニークなRegular型
一般的となる長方形タイプの「Regular」についても我々は工夫を凝らしました。
長方形型のエアマットの多くは幅64cmの製品が多く販売されています。しかしながら長さ183cmのマットを選ぶ人にとって横幅64cmはゆとりがある一方で重量がかさんでしまいます。
果たしてこの幅が本当に登山に最適なのか?我々は改めて幅について見直した結果、我々は通常より約8cm狭い「56cm」に設定しました。この幅でも「肩幅が広い大柄な男性でも腕がマットから落ちにくい」ということを確認できたからです。
何故エアマットから腕が落ちないことを確認したのか。たとえ腕がマットから落ちても寝袋が支えとなるため腕が地面まで落ちることはあまりありませんが、この状態では腕の周辺の寝袋のロフトが落ちて保温性が下がり、腕の周辺に寒さを感じやすくなります。
使い勝手の良さと重さの両立、Regularタイプを制作する上でこだわったポイントです。
必要なスペースを確保しつつ軽量化を実現、我々としての最適な解を導き出しました。
シンプルなポンプサック
昨今のポンプサックはドライバッグになるものが多い中、敢えてシンプルなものとしました。 この理由はとても単純、ドライバッグ化すると「重量が増える」からです。
ここまで重量に対してシビアに開発を続けてきた我々としてはこの部分も見過ごすことはできませんでした。 もしもポンプサックにドライバッグの機能を求めたい場合には、空気の注入口の口径の合う他社製品と組み合わせて使用することも可能です。
1辺7cmの大型のリペアシートが2枚付属
ASP-R7は一般的な他社製品と異なり、1辺7cmの大型の正方形のTPUリペアシートが2枚付属します。
小さな突き刺しなど軽微なものであれば他社製品に付属しているような小型のリペアシートでも十分に対応可能ですが、過酷な環境や何が起こるかわからないアウトドア環境ではその大きさでは対応できないことも起こりうる、と我々は考えています。
実体験として、私達は厳冬期のテント泊中に誤ってエアマットの上にピッケルを落とし破損させてしまったことがありました。
当時は他社製エアマットを使用していたのですが、付属の小さなリペアシートでは修理できませんでした。
幸いそれは最終日の起床後ということで事なきを得ましたが、行程や日程次第では非常に危険な状況です。
自然相手となると注意しても予想外のトラブルが起こるものです。
我々は実体験に基づき、柔軟に対応できるように余裕のある大型のリペアシートを付属させています。
Technical Spec
arata ASP-R7 / Regular
Dimentions:183 x 56 x 8 cm
Body weight:584g
Material:20D Nylon Ripstop
R-value:R6.7
Accessory: Pump Sack / Storage bag / Repair seals x 2
Made in China
arata ASP-R7 / Mummy
Dimentions:183 x 51 x 10 cm
Body weight:477g
Material:20D Nylon Ripstop
R-value:R6.6
Accessory: Pump Sack / Storage bag / Repair seals x 2
Made in China
Close-up detail
長方形タイプの「/Regular」と軽量化を優先した「/Mummy」の2タイプを用意しました
「/Regular」は一般的な長方形タイプです
四隅まできちんと利用できる形状のためどなた使いやすく寝心地のよい製品です
一般的な幅よりも少し狭め(56cm)とすることで重量584gと軽量に仕上げました
「/Mummy」は足元部を絞ることでさらに軽量化を実現した製品です
足元のほか肩部分も少し絞り込むこむことでさらなる軽量化を図っています
軽量化図りつつも使い心地よくなるよう形状に工夫を凝らしました
ポンプサックは使い勝手と軽量さを優先しました
空気入れ口部分は入れやすく外れにくくなっています
両製品共に収納時のサイズは1Lアウトドア飲料水携行ボトルより少し大きいくらいのサイズです
※ お使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます、予めご了承ください
※ 文中記載の平均的寸法についてはarata調べによるものです